IMAKATSU
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Catch The Dream 小川美裕 by Ameba



 
九死に一生を得た話

正月明けから風邪を引いて一度治したものの見事にぶり返し、二度にわったって寝込んでしまい、釣りにも行けずフラフラの生活をしている今日この頃です。

ダウンしてました・・・。
こんな機会(?)なので、今回は九死に一生を得た体験について書いてみようかと思います。
釣りに関しては危険な目に遭ったのは、安全に配慮しているつもりなので無いのですが、サーフィンをしていた頃には2回ほど本気で「死ぬ!」と思った事があります。
それはどちらもビッグウェイブで有名なハワイでの体験でした。

日本で春から秋のコンペティションシーンを過ごし、それが終わるとひたすらアルバイトに明け暮れ、冬の間は海外へ武者修行に出る。その頃それが毎年の恒例行事となっていました。
そして私が修行の場に選んだのが、ハワイのノースショアでした。

ハワイのオアフ島北側はノースショアと呼ばれ、世界のサーファーの聖地の様な場所です。
そこにはサンセットビーチと呼ばれる世界的にも有名なサーフスポットがあるのですが、当時スポンサーをしてくれていたウェットスーツのメーカーがそのビーチのすぐ裏に家を借りてくれ、サポート選手たちはその家に住みながら練習の日々を過ごしていました。
早朝から日暮れまでサーフィン漬けの毎日。次第にハワイの大きな波にも慣れて乗れる様になってきた頃でした。

当時のサーフィン仲間の一人、高津佐プロと私
その日は大きなうねりが押し寄せて、沖ではビルの3階程の高さの波がたっていました。
意を決してその沖へと向かい、何本かの波に乗り次の波待ちをしている時でした。
はるか沖から巨大なうねりが押し寄せ、その波が私の前でブレイクしたのです。

やり過ごすことの出来なかった私はその大きな波の中に巻き込まれ、強烈なそのパワーで一気にボトムのリーフ(岩盤)まで沈み、流れに押し付けられて身動きの出来ない状態となりました。

それまでに何度もこういう体験をしていたので、この時も慌てず、水の動きに逆らわずにむやみに動くのはやめ、波のパワーが弱まるのを待ち、ここぞと水面へ向かって泳ぎ始めました。
それはもう、まるでトップの獲物を狙うバスのような勢いです。
何せそれまで息も出来ず、ひたすら流れが弱まるのを待ち耐えていた訳ですから。

そして明るい水面へ、もうすぐ顔を出せる!息が出来る!そう思った瞬間でした。
とてつもないパワーで再び一気にボトムまで引きずり込まれたのです。
一瞬何が起きたのか状況が把握出来なかったのですが、どうやら次にきた巨大な波にまたしても飲み込まれていたのでした。

言葉では表現しにくいのですが、例えるなら巨大な洗濯機の中に放り込まれた様な感じでしょうか。一度に2本の波にもまれ続けたのは初めての体験でした。
体内の酸素を全て使い切った様な感覚。これ以上息が続かない。
必死で明るい水面を目指し水をかきました。とてつもなく長い時間の様に思えました。

やっとの思いで水面に顔を出した時、世界が紫色に染まっていました。
酸欠でブラックアウト寸前の状態だった為、目がおかしくなっていたのでしょう。
その後は流されるまま、ボードにつかまり岸へとたどり着きました。

後ほど仲間にその話をしたのですが、一度に2本の波にのまれるという事は、皆、ほとんどがした事が無いと聞き、かなり危険な目にあったのだと思い知らされました。

サーフィンには付き物のワイプアウト。これ私です(笑)
二度目は、これもまた同じノースショアでの出来事ですが、この日もいつもの様にサーフィン仲間と共に沖のポイントへ向かい練習をしていました。
大きな波にのまれ、その時にリーシュと呼ばれるサーフボードと足首をつなぐコードが切れてしまい、これ以上練習が出来ない状態になってしまったので(よくあることです)その事を仲間たちに告げ、岸まで泳ぎ帰る事にしました。

20分程泳いだ頃でしょうか。ふと気がつくと、懸命に岸へと泳いでいるはずの私が、サーフィンをしている仲間よりも沖にいるのです。

皆さん離岸流という言葉をご存知でしょうか。
大雑把に言うと、岸に向かって強い波がどんどんと押し寄せるとその海水は岸にたまり、そのうち沖へと向かう流れとなります。その流れをさしてそう呼ぶのですが、逆らって泳ぐことは水泳のオリンピック選手でも無理とされているそうです。

私はその強烈な流れにのってしまっていた様で、岸へ向かって泳いでいたはずが、はるか沖合いへと流されていました。
時間は刻々と過ぎ、まもなく夕暮れが近づいていました。
「早く岸へとたどり着かないとやばいな・・・」そう思った反面、まずは落ち着けと自分に言い聞かせました。
ここでパニックを起こせば間違いなく死ぬと直感したからです。
そこで思い切って岸へ泳ぐのをやめ、さらに沖まで体を流れに任せることにしました。
すると、やがて流れが弱まるのを感じました。
そこで弱まった離岸流から離れ、横へと泳ぐことにしました。
すると今度は岸へと向かう波を見つける事ができたのです。
しかし、安心は出来ません。何しろ、その岸へと向かう波は恐ろしく大きなもので、のみこまれる危険があるからです。
意を決して私は大波の中へと泳ぎ始めました。
巨大な波への恐怖を打ち殺して、ひたすらに何度もグチャグチャになりながら、波もろとも泳ぎました。ただひたすら泳ぎました。
岸が見え、そこで私を探している仲間たちの姿をとらえる事が出来た時、辺りはすっかり日没を迎え夕闇へと変わっていました。
「助かった・・・。」
泳ぎ始めて一時間後の上陸。
私を心配する仲間の手には、波で折れてしまいただの木片となってしまった私のサーフボードがありました。

全身傷だらけの全治2週間。
怪我の絶えないサーフィン生活でした
若い頃は、とんでもない無茶をしていたと今にして思います。
命は一つしかないかけがえの無いものですから、当然ですが、大切にしたいですよね。
昨年は幼なじみが癌に侵され命の危険にさらされました。
もちろん、今江克隆の事です。
今は無事に回復してくれ、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
今年は一緒に大暴れしたいなぁと本気で思っています。
必ず奴と一緒に表彰台に立ちますから、楽しみに待っていてくださいね。

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